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SHIMAMURA ENGINEERING OFFICE

ものづくりの普遍のテーマに取り組んできた生産技術者の備忘録です。
スマート工場に向けた自動化、IOT、AIの活用について記載しています。
ご相談は下記のシマムラ技術士事務所へ。
It describes Automation and IoT/AI for smart factories.
For consultation, please contact the following office.

2024.06.30 00:10

522 自動化・AI化する前に

 以下は2019年度NPO法人自動化推進協会理事当時に機関紙の巻頭言として投稿した内容です。041自動化推進の課題の続編です。 以前、精密工学会の生産自動化専門委員会の研究会資料の中に、牧野先生(現自動化推進協会名誉会長)が「自動組立の基本」について7か条の形式で表現されていたこ...

2024.06.16 13:50

521自動化に向けた取り組み

 以下は2015年に日本ロボット学会誌に投稿した論文の一部を抜粋し編集したものです。 電子電気機器に共通な製造プロセスはSMT(Surface Mount Technology)、プリント板ユニット、装置モジュール、装置、梱包の各工程の組立・検査から構成されています。SMT工程が...

2024.06.08 23:10

520生産技術部門の取り組み

 大手メーカー企業には、2つの生産技術部門があります。1つは各事業部が持っているグループ工場の生産技術部門または製造技術部門と各事業部、グループ工場を統括する立場のコーポ―レート系(本社機能)の生産技術部門があります。コーポレート系の生産技術部門には2つの役割があります。1つはも...

2024.06.01 23:41

519運動制御とカム曲線

 水平多関節ロボットのSCARAの産みの親で、自動組立の世界的権威の牧野先生の著書に運動制御とカム曲線について次の様な記述があります。 ロボットアームの運動制御:SCARAロボットを開発したとき、アームの動かし方をどうすべきかについて考えた。アームの長さは必要な作業域によって決ま...

2024.05.26 00:59

518電気炉の容量 Phot by Mika-san

 自動組立の世界的権威の牧野先生の著書に電気炉の容量といったタイトルで次の様な記述があります。併せて過去に経験した事例について紹介します。 卒業生が研究室に遊びに来た。聞いてみると電気炉の設計をしているのだと言う。「我社の電気炉は小型・コンパクトにできていまして電力を食わないので...

2024.05.18 15:51

517起こりうること起こりえないこと

  一連の自動化の仕事を通して、起こりうるトラブル、起こりえないトラブルについて自動組立の世界的権威である牧野先生の著書の中に記述があります。一部を抜粋して紹介します。併せて私自身、過去に経験した事例を紹介します。 皆さんはお気付きになっているであろうか。ビールの中びん...

2024.05.11 23:31

516自動化は治具から

 組み立てを自動化するためには、組立対象となる製品の設計を変更する必要があります。自社内で製品を開発設計し、自社で製造する場合は比較的に容易に取り組むことが出来ます。しかし、EMSの様に受託生産の場合は、厄介なことにお客様に設計変更を依頼することになります。自動組立の世界的権威で...

2024.02.24 14:57

515宮大工の危機(機械設計技術の伝承)

牧野洋先生著「裏返しのメニュー」1984/3発行から抜粋宮大工の危機 全国に宮大工と呼ばれる人が何人かいる。この人たちは神社仏閣などを建てることを専門にしており、これには特殊な知識と技能が必要なのである。ところが、宮大工の仕事は年々減ってきており、この人たちは何か他の商売をして喰...

2024.02.10 15:29

514 SCARA(スカラー)ロボット

 世界の最新スマート工場について、日経ものづくりの2019年8月号の特集の中にオムロンの記事があります。また、SCARAロボットの産みの親である牧野先生の著書からSCARAロボットがいかに組立作業に向いているか記載されているので、ここでその一部を取り上げ、自らの経験と見解を記載し...

2024.01.28 03:17

513位置合わせと適応制御

 「組立では、組み合わせるべき2つの部品の相対的な位置が一致するということ、すなわち位置合わせ精度が重要であって、個々の部品の絶対的な位置、すなわち位置決め精度は必要ではないのである。」~中略~  「ここで必要なのが適応制御である。芯ずれ要因の総和を±0.5mmとしたとき、これを...

2023.10.01 14:50

512最適化とバラツキ

 「多変数関数の最適化と言っている問題がある。いくつかの入力変数があって、それに応じて変わる出力関数がある時、その出力関数を最大あるいは最小にするためには、それぞれの入力関数をどのような値にしたらよいかという問題である。これはたとえて言えば山登りに似ている。山の一番高い...

2023.09.13 14:33

511工場全体の自動化の鉄則(Photo by mika-san)

 「玉に糸を通すのと、糸に玉を通すのと」といった記述が自動組立の権威である牧野先生の著書の中にあります。下記の通り工場全体の自動化を図る際の鉄則です。 生産工場にはいろいろな機械が配置されている。これを工程順に見てみると、たとえば、切削加工機械→熱処理機械→研削機械→洗浄装置→組...

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