460自動化構想設計(タイムチャート)

 ここでは、設備のタイムチャート設計について考えてみます。構想設計の場合、詳細なタイムチャート設計をすることはできません。そこで例えば 原単位といった一定のルールを定義して作業時間を算出します。設計範囲は ワークの搬入から次の搬入までの1サイクルとします。

 以下、ヘッド挿入工程の設備について解説します。①組立工程表と製品図面から、必要とされる設備要素を検討し 図のようにレイアウトします。②例えば原単位として、ロボットの1作業にかかる時間を5秒と設定します。③SCARAロボットの作業シーケンスを策定して 原単位を当てはめていきます。④また、カメラ認識時間、ネジ締め時間なども過去の実績を参考に原単位として設定しておきます。⑤以上を表にすると 概算の合計作業時間が40秒となります。⑥必要タクトタイム20秒を満足するためには2設備が必要であることが分かります。前述のライン設計シートに記載します。

 ここで設定した原単位は、その他の工程のタイムチャート設計にも適用します。

SHIMAMURA ENGINEERING OFFICE

ものづくりの普遍のテーマに取り組んできた生産技術者の備忘録です。 スマート工場に向けた自動化、IOT、AIの活用について記載しています。 ご相談は下記のシマムラ技術士事務所へ。 It describes Automation and IoT/AI for smart factories. For consultation, please contact the following office.

0コメント

  • 1000 / 1000