451自動化構想設計(ツールチェンジャー)

 ここではタレットツールとツールチェンジャーについて考えます。一台のベースマシンにツールが1つでは専用マシンになってしまい、単機能マシンとなってしまいます。多品種少量へ対応する場合には、複数の作業を1台のベースマシンで対応することが求められます。その対策の1つとして、タレットツール方式とツールチェンジャー方式があります。

 図はSCARAロボットの先端に120℃ピッチのタレット機構を取り付け、3つのツールを搭載したものです。作業内容によってツールを交換するもので、1990年前後にソニーのウォークマン製造で多用されタイプです。チェンジャーと違いツールチェンジにかかる時間が短い点が特徴です。一方、ツールチェンジャー方式の場合、ツールの数に制約がない点が特徴です。加工設備のマシニングセンターと同じ考え方で、1台のベースマシンで多くの組立てができます。課題はツールチェンジ時間(無作業時間)を如何に短縮するかです。第3章の実施例の中で詳細をご説明します。

SHIMAMURA ENGINEERING OFFICE

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