444自動化構想設計(3Dプリンタ)

 自動化に際して組立治具の重要性は理解できたと思いますが、治具の設計者がいない場合について考えてみます。ここでは治具設計しない治具つくりの一例を解説します。対象は先ほどと同じHDDのヘッドユニットの自動組付け設備に供給するヘッドユニットトレイです。従来はスキルを持った設計者による治具設計がお行われていました。(前頁) 課題は治具設計不要で部材の形状にフィットした治具つくりです。対策として、粘土で部材の型取りし3DスキャンとDプリンタを使って治具を作ります。

 ①市販されている粘土を板状にし、そこに対象となる部材を押し当てることで型を取ります。②型取りした粘土を3Dスキャナでデジタルデータに変換します。③デジタルデータを3Dプリンタで出力します。以上で治具の完成です。デジタルデータさえあれば、マシニングセンター、レーザーカッターなどのデジタル工作機が使えます。

 治具設計者がいなくても3Dスキャナ、3Dプリンタを使って治具つくり。治具を作らないと自動化は始まりません。

SHIMAMURA ENGINEERING OFFICE

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