441自動化構想設計(把持・保持)
引続き自動組立に共通する製品設計について考えてみます。ここでは把持、保持、処理、経路についてです。⑤グリッパ、ハンドで安定的にワークまたはパーツを把持するために、把持代を設けます。また、製品設計者は把持してはいけない場所がある場合は事前に設備設計者にその旨を伝えます。⑥部品に自己保持機能を持たせることは設備のシンプル化につながります。自己保持とはワークにパーツを搭載後、その位置、姿勢が保たれている機能です。ダボとダボ穴やインロウなどがこれに当たります。⑦最近の自動組立ではカメラによるワーク、パーツの位置認識機能が標準的になってきています。カメラの問題は照明の当て方によって認識できないものがある点です。そこでワーク、パーツにカメラ認識用の基準マークを設ける必要があります。⑧ロボットにはグリッパ、ドライバ、溶接トーチ、塗布インジェクターなどのツールが取りつけられます。ツールの形状だけでなく、ツールに繋がるケーブル、チューブを含めてワークに干渉しないように製品設計では考慮しなければなりません。設備設計者の協力を得ながら設計する必要があります。
自動化しやすい製品はマニュアル製造もしやすくトータルコストダウンにつながります。
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