440自動化構想設計(基準・公差)

 それでは自動組立に共通する製品設計について考えてみます。最初に、ネジ、基準、公差、面取について解説します。①ネジ本数の適正化することでネジの購入費、タップ・バカ穴の加工費、組立費を削減することができます。ネジによる過剰な締結がないかを確認します。また適切なねじの長さを採用しているかも締結時間を削減するといった点で重要です。

②製品の基準面・基準軸や質量・サイズは組立設備とのインターフェースとしての役割を果たします。既に設備がある場合は、設備の基準に合わせて製品の基準を設定する必要があります。SMTの場合、設備基準に合わない製品は自動実装ができません。③適切な部品の寸法公差を設定することで把持、組付けミスの抑制を図ります。④部品挿入時の入り勝手機能としての面取りは、誤差を吸収し同じく組付けミス抑制につながります。

 自動化しやすい製品はマニュアル製造もしやすくトータルコストダウンにつながります。

SHIMAMURA ENGINEERING OFFICE

ものづくりの普遍のテーマに取り組んできた生産技術者の備忘録です。 スマート工場に向けた自動化、IOT、AIの活用について記載しています。 ご相談は下記のシマムラ技術士事務所へ。 It describes Automation and IoT/AI for smart factories. For consultation, please contact the following office.

0コメント

  • 1000 / 1000