437自動化構想設計(自動化の課題)
ここでは電気業界を例に課題の深堀をしてみます。例えば、パソコン、携帯電話などの製造分野の特徴は、数百種類に及ぶBTO製品対応、柔軟物など人間の官能を必要とする組立・検査、期間が3~6ヶ月と短く投資の早期回収が必要であること、さらに繁忙期、閑散期があり生産量の変動が激しい点です。共通課題は、多品種変量生産への対応となります。
本セミナーにおいては汎用ロボットを活用した設備、ラインを中心にストーリー展開していきます。そこでロボットを活用した設備の条件を考えてみます。①ツール・治具・パーツ供給機が容易に交換できること。②工程組み換えを容易にするため、小型軽量で操作性が良い設備であること。③多世代、他製品にも対応できるベースマシンとなること。④高速化、安定化、省スペース化が図れること。ここでの共通課題は 汎用性と安定化となります。
さらに自動化を実現、展開するために継続的にすべきことは、①組付・貼付・ハンダなど対象作業の要素技術開発。②パーツ供給、ワーク搬送などのハンドリング技術開発。③視覚・力覚フィードバックによる自律化技術の開発。④トータル生産性の向上を図る製品開発源流への取り組み。⑤マニュアル作業とバランスがとれたライン構築・改善への取り組み。
以上ここでの共通課題は 製品開発、製造プロセス、物の流し方、設備技術等、一連の自動化のコンセプトの構築となります
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