474自動化構想設計(データ棚卸)
最初にデータの棚卸について考えてみます。実際に工場内にどの程度のデータがあるかについて把握するためには、QC工程表を準備します。QC工程表には、製造手順とともに、その管理項目(温度、圧力、電流値など)が明記されています。
続いて、データの棚卸を行うために一覧表のフォーマットを用意います。ここにその1例を示しています。横軸に各工程と管理項目の欄を作成します。各工程を説明変数と目的変数2つに区分けします。説明変数とは原因となる項目、目的変数とは結果となる項目で通常1つです。ここでは説明変数は製造工程に管理されているデータ(温度、圧力、電流値)がそれにあたります。目的変数は検査工程で管理されるデータ(品質)がそれにあたります。縦軸は時間軸です。サンプリングレートは各工場の実態に合わせて設定します。
一覧表のフォーマットが容易出来たら、QC工程表の順番に沿って、実際にデータの有無をチェックしていきます。また、データ所在も明らかにしておくことも重要です。設備の中、PC、サーバ中など様々だと思います。無い場合は、QC工程管理そのものが実施されていないことになります。すぐに取得するようにします。続いて、目的変数と説明変数の結びつきができるか(トレーサビリティーができるか)を確認します。
ここで、最も重要なのは、データがあるのか?です。棚卸をしてどのデータが不足しているかが見えることが重要です
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